3日目に訪ねた素敵住人は「魔女」こと土井さん。昔から森の中に住みたいと思っていた土井さんは7年かけてこの土地を見つけたそうです。土井さん宅の敷地には山も池も川もある広大な土地。立派な夏椿の木が生えているのを初めて見ました!
土井さんは2頭の犬と猫、鶏たちと暮らしています。元々好きだった編み物が高じて羊毛の糸紡ぎから編みまで手がけ、靴下やスリッパなど日用品をつくっています。またワークショップも開催しているそうで、参加者からもさっそくワークショップに行きたい!との声。糸紡ぎの体験をさせていただき、羊の素晴らしさについても熱く語ってくださいました。「つくるものによって糸の撚りを変える。じゃけえいつまでたっても修行なんよ。毎日やっても時間が足りない。誰かこの敷地に住みたいって人がいたら羊が飼えるのに」と土井さん。家族でなくとも生活の仕事を分担しながら暮らす、なんてこともお考えのようです。新しいですね!
そこから移動して今度は陶芸をしている佐々木りつ子さんの元へ。招いてくれたのは自宅とは別の敷地を借りて棟上以降なんと女子二人でこつこつつくり続けた一軒家(工事はまだ終わっていないそう)。ここをうまく活用できる方法を模索中だという。
ランチには美味しい本格的なカレーを佐々木さんが焼いた素敵なお皿で振舞ってくれた。ご主人はアパレルの仕事から現在は林業と農業に携わる。佐々木さん夫妻の土地の見つけ方や暮らしについてのお話を伺い、みんなで今回の合宿で得たものを発表しあいました。参加者からは「周りの人に協力をお願いして巻き込んでいきたい」「いろんな方の話を聞いて、改めて自分を掘り下げることができた」「今回知り合えたたくさんの人たちが財産」「会社員だけれども自分が好きなことを追及して会社の仕事に活かして生きたい」などなど、かなり具体的な収穫があった様子。実際に仕事でやり取りできる仲間が近くにいたことがわかったことは今後の計画にも重要なポイント。さらには夢が広がり、将来はゲストハウスまでやりたいかも、なんて声も。
中村さんからは「今回の参加者の人たちは自分で吸収していく力を持った人たちが集まった。自分がしたいことを考えて、誰に笑顔になってほしいか。それをどうしたら自分も楽しみながら実行できるのか。そしてこの土地の良さを考えて連携を取り合い続けていってほしい。土があって木が生えれば実は自然となっていくもの」との締め。
そう、やっぱり土が大事!安易に外の力に頼らずとも、そこの土地にはたくさんの可能性がある。それをどう耕すか、どう掘り起こせるかは自分次第ですね。
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