さて、二日目の朝は照美さんお手製のピザの朝食でスタート。贅沢です。
1軒目は商店街にある「広西時計店」へ。代々続くこの店の四代目・廣西章史さんを訪ねました。主な仕事は時計の修理だそうですが、何か新しいことをしなくては、と完全手づくりの時計をつくりはじめ今ではワークショップなども開催。遠方から来るお客さんも増えたとのこと。手づくりの一部を体験させていただきながら、地域の中での店の役割をどう担っていくのかについてのリアルなお話を伺いました。廣西さんの「行政の頼るばかりではなく、周囲の人と個々にはじめていくしかない。頑固で引っぱっていってくれるような人がいたら頼もしいですね」という言葉に地域でのコミュニティづくりの大切さを感じました。
時計店の隣のアーティスティックな喫茶店や商店街の日用品店、菓子店などをのぞきながらそぞろ歩きます。
そして次の目的地「iegoto」さんへ。そこで本日も美味しいランチをいただき、廣西さんのお話に基づきどうしたらいいコミュニティづくりができるかなどの意見交換をしました。これは誰もがぶつかるかもしれない壁であり、自分と重ねて考えることで必要なことが見えてきます。
そして「iegoto」を営む南澤克彦さんに、いまの暮らしにたどり着いた経緯などをお話していただきました。サラリーマン時代に疲弊してしまったところから「魂を削るのか、自分を活かすのか」と生き方を考え直したどり着いたのは、「自然とともに暮らす術を身につけること」。下水も来ていなかったこの場所で民家を改修しカフェを営みながら狩猟やきこりなどもしています。南澤さんからは資金のことなども離してくださり、参加者へのアドバイスとして「地域の情報を得ること」という言葉をいただきました。こういった体験談はなかなか聞けないもの。これから何かを始めたい人にとっての財産となる時間ですね。
そして最後に講師の中村さんが手がけた地域おこしのドキュメンタリー動画を観賞。
中村さんから「自分のためや地域のためという漠然としたものよりも、誰のためにやるのかが大切なモチベーションになる。その方が力が出せることが多いので、誰の笑顔が見たいかと考えることも重要」とのメッセージ。この動画には主人公の家族の奥さんがご主人のために奮闘したストーリーがありました。
集落を見渡せる場所に建つiegoto。田舎の風景のなか元気いっぱいに遊ぶ子どもたちを見てほっとしました。
そして夜はふたたびファームもりわきで懇親会。またまた照美さんの工夫が凝らされた食卓。なんと手づくりの豆腐まで!なんでもつくっちゃう照美さんに脱帽。
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