6月9日(金)〜11日(日)、第19回 「地域と生きるゲストハウス開業合宿」が開催されました。
全国で開催中のこの合宿、前回の鎌倉(レポートはこちら)に続き、今回は倉敷での開催です。
*ゲストハウス開業合宿年間スケジュールはこちら*
//earthcube.jp/2017/09/11/guesthouseseminar/
ブログ担当のサポーターかほちんがしっかりレポートさせてもらいます!
今回は6月9日金曜日、第1日目のレポートです。
よろしくお願いします?
〜文化のある宿を作ろう。ゲストハウスは本当のおもてなし、情けの交換の場〜
◇まずはじめに、ゲストハウス開業合宿について
今回で19回目になるゲストハウス開業合宿。
その卒業生の仲間からオープンしたゲストハウスは50軒以上にもなります。
開業合宿を通して、文化を作ることに重点を置くようになった卒業生の仲間からは、これからの時代のモデルになる宿も数多く生まれています。
現在は、広島・函館・長野の宿を中心として、新たなニーズを作っています。
◇講師陣紹介
まずは今回の講師の方々をご紹介します。
▽コーディネーター&ファシリテーター 山田千裕
岡山県・倉敷のゲストハウスにて約3年間女将を経験し、2015年夏に同地区内に新たな日本の伝統文化体験ができる一棟貸しの宿「Barbizon」を立上げる。
現在は、NPO法人アースキューブジャパンで日本の伝統文化に関する活動を行っている。
千裕さんならではの暖かさと優しさで、みんなの緊張がほぐれていくのがよく分かります。
合宿開始前から、合宿後のみなさんの笑顔を思い浮かべて事細かに準備を進める千裕さんがいるからこその開業合宿です。
▽主催&メイン講師 中村功芳(愛称:あっちゃん)
NPO法人アースキューブジャパン代表理事。
全国各地の古民家活用、地域おこし協力隊のメンター、DMOやインバウンドに関する講演やセミナー等に取り組む。
2011年、自らも、空家を活用してカフェやゲストハウスの運営を始め、わずか3年で世界52カ国、3年間で120,000人以上が集まる地域発信の拠点へと成長した。
この取り組みが注目され、国内メディアやフランス・台湾など海外からも取材を受け、2015年には世界最大級の旅の祭典、ツーリズムEXPOジャパンにて観光庁長官からその取り組みを表彰される。
現在は、全国の行政やまちづくり団体などからも地域おこし、伝統文化、古民家活用、インバウンド、地方創生などに関する依頼が複数舞い込み、全国を飛び回っている。
最近では国内の活動に留まらず、旅行会社とコラボレーションし、秋にカンボジアで8日間で0から家を建てるツアーや、ヨーロッパや日本の地域でのツアーを計画中。
”真の豊かさとは何か”を追い求め、常に生き方や働き方の本質を捉え、その枠を超え続けるあっちゃんの姿には、いつも勇気をもらっています。
今あると思っている”豊かさ”は本当の”豊かさ”なのか、私が考える”豊かさ”の幅を広げてくれました。
あなたが生きる未来をちょっと素敵に見せてくれるのが、あっちゃんの力です。
▽ゲスト講師 たつみかずきさん
長野県北アルプス山麓を拠点に【地域に’来る’’棲む’’働く’を、創る】LODEC Japan LLC.代表。
ゲストハウス梢乃雪、カナメの運営をし、田舎で遊んで暮らす生き方を体現しているアクティブな自称31歳児。
地域の入り口を作りたいという思い出、ゲストハス梢乃雪を始めて以来、ど田舎リア充ライフを発信し続けて、その魅力に夢中になる若者が後を絶ちません。
【LODEC Japanホームページ https://lodec.jp/】
以上の講師陣の紹介が終わり、続いて参加者の自己紹介。
今回は、山形から山口まで、20~50代という幅広い年代の8名が参加してくださいました。
◇中村さんのオープニングからのスタート
「開業合宿を始める5年ほど前、ゲストハウスが100軒ぐらいにまで増えた頃は、100軒のうち10軒しか採算は合っていないのが宿の現状だったのです。
それだけ宿って難しいんです。
この開業合宿においては、参加者の50%以上の宿の採算を上げていく。
なぜ、採算があるところと合わないところがあるのかということも、知っていかなくてはいけない。」
そんな中村さんの言葉からのスタートです。
”宿を始める”上で知っておくべきことを学ぶと同時に、自分の本心と向き合う時間が始まります。
本当は何がしたいのか。
誰の笑顔が見たいのか。
そもそも、自分がやりたいことは本当に宿でよかったのか。
ちょっとだけ、緊張感が漂っていましたね。
「心が知れたら、いいんす」
中村さんがどうやって自分の始めた宿を大きくして行ったのか、実体験をもとにお話ししてくれました。
1ヶ月に2組しかお客さんが来ない時代があったのにもかかわらず、それでも宿を続けていく価値が、そこにはあると考えていたのです。
「100人が100人に失礼のない対応をするよりも、あなたのために作った宿です。」と言える宿を作ることが中村さんが考える価値なのです。
「英語が喋れなくたって、心が知れたらおもてなしはできるんす。」
おもてなしの本質がちょっとだけ見えたような、そんな気になりました。
◇参加者の皆さんのアイデアピッチ
自分の宿のイメージを一枚のイラストにして、1人1分間のピッチのスタートです。
みなさんの”ワクワク”の共有タイム。
ちょっと恥ずかしそうに、でも楽しそうにピッチをするみなさんが印象的でした。
今回は、全部で8つのアイデアの中から、2つの宿を投票で決め、みんなでブラッシュアップ!
なぜその宿に人が来るのかという理由をみんなで考えていきます。
◇ランチは各々倉敷の街へ
風情ある倉敷の街で、各々ランチを堪能。
おすすめスポットはインターン生の楓さんが教えてくれました。
◇午後はペルソナ設定から学びます
ニーズに合わせて考えるというより、ニーズは生み出すものです。
世の中にはいろんなペルソナ設定がありますよね。
でもこの合宿のペルソナ設定は一味違うのです。
映画のキャラクター設定のように事細かに設定します。
主人公の彼女の名前まで。(笑まずはじめに、自分の宿にどんな人が来て欲しいのかを考えます。
宿の仕事で疲弊しないためにも、自分の来て欲しいお客さんに来てもらうことが重要なのです。
そして来てくれた人がどんな風に宿の文化を広めてくれるのかまで考えていきます。
◇ナッキーさんとハルさん(第18回ゲストハウス開業合宿参加者)によるプレゼン
ちょっと煮詰まってきたところで、前回の参加者だったナッキーとハルさんによるプレゼンです。
”ワクワク”するってこういうことなんだな〜。
本当に楽しそうにお話ししてくれるお二人のプレゼンを受けて、エンジンかけ直しです!
◇暮らしのアートを作ろう
生産と消費の違いや、情報と資料の違い、そして自分の宿を”見る”コツなどたくさんのお話しがありました。
どうやったらお客さんは喜んでくれるのか、泊まってくれるのか。
あっちゃんは、いつもワクワクしながら話してくれるので、常に考えるおもしろさが伝わってくるのです。
◇1日目はここで終了
かと思いきや!お酒片手にペルソナ設定をどんどん詰めていきます。
懇親会という名目の、ペルソナ設定会になりました。
自分で”これならいける!”と思えるところまでとことん深掘り。
この時間はサポーターさんとじっくり話しながら、自分の夢とワクワクに向き合いました。
ここまでお付き合いいただいたところで、自己紹介をさせてください。
私はHEARTRIPという名前で”ぬくもり溢れる旅”を広めるイベントや旅企画をしている大学3年生です。
今回は、あっちゃんのご厚意でサポーターとして参加させていただいておりました。
日本のゲストハウスが”安宿”じゃなくて、人との関わりがある、情報交換のある宿になったのは、あっちゃんをはじめとする先駆者の方々が、宿の本質的な価値を高めてくれていたからだと、私の大好きなゲストハウスはそうしてできたのだということを知り、胸が熱くなりました。
そんな日本の、ほんとうのおもてなし”情けのある宿”を作ったあっちゃんが、こうして講師として宿作りの仲間を作り続けているんです。
これからの日本のゲストハウスが楽しみになりました!
ゲストハウス開業合宿年間スケジュール
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第3回「地域でなりわいを創る合宿」
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