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アキタカタ暮らしの美術館 Ⅲ~仙人の里、天空の棚田~

丁寧に、豊かに暮らす人々の、その暮らしぶりがアートのように感じられる、広島県は安芸高田市。

前回は島根県隣接する川根での暮らしをご紹介しました。

今回は、仙人の里と呼ばれる天空の棚田での暮らしをご紹介します。

1.天空の棚田


そこは広島市から車で1時間くらいの、安芸高田市でいちばん広島市に近い町。
安芸高田市八千代町。

本郷にある棚田は峠道を進んでいくと標高300mの場所に隠れ里のように現れます。
まさに秘境の地。

ここで主に活動をされているのは、安芸高田市の地域おこし協力隊の花村友紀さんです。
広島市のご出身で田舎暮らしに憧れていらっしゃいました。

この場所を選んだのは美しい石積みの棚田の風景を見て、ご主人がつぶやいた一言。

「お母さんのおなかの中に包まれているみたい」

こんな場所で子育てと農業やワークショップなど、やりたい暮らしを叶えたいと思われたそうです。

実際に行ってみないと感じられない、棚田の美しさを神秘的な風景。
動画で少しでも感じていただけますでしょうか。


2.仙人がいる里の暮らし


花村さんの活動を特に親身に協力してくださる方がいらっしゃいます。
それが「仙人」と呼ばれる、この棚田を愛し、暮らしを守っていらっしゃる方です。

まちに住む人が減っていたり、若い人や子どもが少ない。
ここでもそういった課題があります。

人が減れば、畑を作る人も減り、この美しい棚田の風景も荒れていってしまいます。

そのなかで棚田の魅力を発信し、関係人口を増やそうと活動される花村さんたちを、
これまでの暮らしの中の知恵を使って「仙人」は積極的にご協力されています。

   
ウップンばらし台やきばらし台、ブランコにシーソーなど、遊び心が随所に。
すべて手作り!

今回、花村さんはこの天空の棚田にある手入れされていない畑を、
開墾からみんなでやってみよう!というイベントを企画されました。

いちから開墾を経験するのはなかなか体験できないこと、
畑作りや田舎暮らしに興味のある方をターゲットに集め、その後どんな作物を作るかの
話を一緒にしたり、実際に収穫までをシリーズ化していきたいというものです。

わたしたちも開墾はしたことがなく、また、どんな暮らしぶりが実際に体験できるのか
楽しみにしながら、イベントに向けて準備を進めていきました。

事前にこのワークショップの告知のためにオンラインイベントを実施しました。
花村さんの想いやストーリーもお話いただいているので、ぜひ次の章に進んでいただく前に
下記のオンラインイベントアーカイブもご覧ください♪

 


3.初めての開墾


イベント当日は安芸高田市内外、また地域の方も含めたくさんの方が集まりました。
お子様連れの方も多く、集合時からわいわいと楽しい雰囲気でスタート。

早速、シャベルを持って畑へ。
「棚田開墾モリモリ倶楽部」という、棚田を守り、さらにもっと再生させていくという活動を
されている団体の方々より開墾の仕方を教わりました。


たくさんの方が参加してくださいました。開墾の方法をしっかりと聞きます!


今回、草刈はされていたので、土の中にある茅(かや)と呼ばれる
根っこたちを取り除いていく作業です。

根の周りにシャベルを入れていって、持ち上げる!シンプル!
ということで散らばって作業開始。

イベントに参加させていただいた筆者は、初めての開墾作業。
ざくざくと、シャベルを入れていきます。
・・・・・が、ぜんぜん根っこ取れない。
深いし広範囲。どこまで生えてるの!?と汗だくになりながら作業を続けます。

11月後半でしたがみなさんも汗を流しながら、一生懸命掘っていきます。

掘りながら、協力しあったり、自己紹介したり、他愛のない話をしながら。
子どもたち同士も仲良くなって笑いあいながらみんなで掘りほり。

      

子どもたちが、ブーケを作ってくれました。

朝からお昼までみんなで作業し、ほとんど終了することができました!


写真に収まってないのですが、広い畑でしたがみんなの力を合わせてほとんど茅を取り除けました!

お昼ごはんは、天空と呼ばれる見晴らしのいい場所から、まちのお母さんたちが作ってくださった
棚田で作ったお米のおにぎり、棚田のお野菜たっぷりのお味噌汁をいただきました。

身体も動かし、景色と空気がきれいな場所で
素材の味がおいしいごはん。
子どもたちの笑い声、大人たちは労い合い、世間話。

あぁ、しあわせだなあ。
豊かな暮らしって、こういうことだなあ。

そんな気持ちとごはんを嚙み締めました。


子どもたちは柿を取る体験もでき、おおはしゃぎ。熟してておいしかった~!


4.自然と、農業


午後からは、イニアビ農園の田中さんによる自然栽培講座が行われました。


自然栽培とは、農薬はもちろん肥料も使わず、土と野菜そのものの力、その土にある草や花などの
力で作物をつくる方法です。

その土がどんな性質なのか、そこに生える草花たちはどんな役割があるのか、
また、虫や菌たちの力によって、畑の中でいのちが循環するように。

自然栽培とは、身体にとってだけではなくこれからの未来・環境にとって非常に重要な内容だと感じました。
詳しく知りたい!と思われた方はイニアビ農園さんのページをご覧になってみてください。

この天空の棚田には、再生すべき畑がたくさんあります。
これからに備えて畑を作りたいと思っている方は多くいらっしゃると思います。
移住まではいきなりは難しくても、広島市からもほど近いここだったら、畑を借りて通う、という方法もできるのではないでしょうか。

この美しい棚田を守ろうと、力を貸して下さる方もいらっしゃいます。
まずはぜひ一度この美しい景色を見に訪れてみていただきたいです。

今後もワークショップなどが開催される予定ですので、ぜひチェックされてみてください!

 

 

 

 

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