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アキタカタ暮らしの美術館 Ⅱ~川根の希望のBar(場)~

 

前回の記事では、アキタカタ暮らしの美術館とは実際どんな暮らしなのかをお伝えしました。

今回からは、安芸高田市の地域おこし協力隊として活動されている方々と、わたしたちアースキューブジャパンが実施したワークショップやイベントの内容をお伝えしていきたいと思います。

安芸高田市の地域おこし協力隊は以下の6つの事業業務を委嘱しています。
(1)観光振興事業
(2)農業 働きながら情報発信事業
(3)食と農のマッチング事業
(4)多文化共生推進事業
(5)中山間地域振興を図るプロジェクト
(6)市場に出ていない農作物を活かすプロジェクト

隊員による外部の視点から、安芸高田市の魅力を掘り起こし、更なる活性化を図ることがミッションとなっています。
また、任期を終え退任した地域おこし協力隊員は市内各地へ在住し、地域の一員として活躍されています。

そんな中で、今回ご紹介させていただくのは安芸高田市の最北端に位置する川根へ移住された小川喬之(おがわたかゆき)隊員のイベントです。

1.川根の暮らし


安芸高田市の最北端、島根県と隣接する川根は山に囲まれた山間部です。
「川根柚子」が有名で、川根柚子にちなんだポン酢や特産物が多くあります。

空気と川がきれいな自然豊かな山間の地域。

隊員の小川さんは、2021年4月に広島市からこの川根に移住されました。

大きな田んぼが目の前に広がる古民家で、奥様とお米を作ったり、お芋を掘ったり、きれいな川のそばで五右衛門風呂を楽しんだり、地域の方と様々な活動をされたりしています。


バス停の看板が目印。


古民家の中はほとんどDIYで改装されています!


きれいな川があり、五右衛門風呂→川→五右衛門風呂と
無限ループできるそうです。
BBQも楽しんでおられました!


収穫されたお芋がこんなにたくさん!


小川さん宅前に広がる田んぼと山々。時間ごとにも表情が変わります。


古民家も、ご自身たちで少しずつ改修を重ねられており、今回のイベントは敷地内にある納屋を川根の集会場にしよう!という内容でした。

2.先人の想いを叶えて、笑顔があふれる場所へ


もともとこの古民家に住んでおられた方が、納屋の2階にBarを開くことを夢見てコツコツと準備をされていました。
ですが急な病によって志半ばで開業が叶わなかったのです。

そのお話を聞かれた小川さんご夫妻は、このBarを川根のひとたちと、ここを訪れるひとが交流できる場(Bar)にしたい!とおしゃいました。

そのために、まず復活への道のり第一弾として納屋をいっしょに片づけをしてくれるひとを募り、そのひとたちと一緒にここをどんな場所にしたらわくわくするか、笑顔あふれる場所になるか一緒に考えよう!

というイベント内容になりました。


納屋の外観。納戸を開けるととても開放的な空間となっている。

3.わくわくする場(Bar)のアイデアたち

2022年10月某日、午前中から参加者11名が集まってイベントスタート。
安芸高田市内のほかの町から来た方、市外から来た方もいらっしゃいました。

さわやかな秋晴れの中、さっそく納屋の2階へ行ってみると、みんなから「わあ~!」という声があがりました。

階段を上がってすぐ、納戸を開けると眼前には田んぼと山々、青空の景色が広がっていました。
春や夏は田んぼにも苗が植えられ新緑の山々、夏は田や山の緑が濃くなり、秋には黄金色の稲穂や紅葉、冬は雪景色。

四季ごとで景色が楽しめることが想像できます。


中に入っていくと、開業できなかったBarは先人の想い入れが感じられる設備や調度品、メニュー表がありました。

すぐにでも使えそうなほどで、本当に、あと少しで開業できたのではないかと思われます。

そこでもう、参加者のみなさんはわくわくして、さらにどんな場所にできるかな?と考えながら、動かせるものを外に出し、掃除を進めていきます。

自己紹介や、他愛のない話をしながら、楽しくお片付け。

お昼前に一息ついたところで、一回みんなで集合し輪になって話し合いを。

「ここまででどんなわくわく思いついた?(にやにや)」

    

みなさん本当に、にやにやしながらたくさんアイデアを出してくださいました。

・月一定例会を開き、その時作りたい人たちが料理を作ってみんなで食べる会
・地元のおじいちゃんたちがお酒を持って飲みに来てくれる場(Bar)
・安芸高田市外の方が出張店舗を出してもらえる場
・いろんな人がママさんをやるBar
・飲んだ後に寝れるように場所つくる 
・お月見会
・アトリエのように 内装を子供にもやってもらう
・野草とか読書とか、好きなものについてお話する会を開く
・漫画喫茶
・おしゃれなゆらゆら揺れる椅子を置いてゆったりくつろげるカフェみたいな場

これ以外にもたくさん。
笑いあいながらどんどん出てくる未来の話。

「ぜんぶやろう!」

そう締めくくられ、お昼ごはんを食べながら延長戦。

お昼ご飯は、こしひかりとひとめぼれの新米を土鍋で炊いたおにぎり、お芋やオカワカメなど具沢山のお味噌汁、かぼちゃの煮物など、小川さんの畑や安芸高田市の食を味わうことができました。


3.続いていく、川根の未来

午後からも片づけ、清掃を進めていきます。

使えなくなっているものなどを出し切ると、なかなかの量に!

途中で、昔ながらのマッサージチェアを発見、みんなで四苦八苦しながら復活させたり、備品を拭きあげて中に戻してみると見違えたBarに自然とみんなで拍手したり。

   
みんなで知恵を出し合って・・・動いたー!!!


きれいに片付き、すぐにでも利用できそうなまでに!

ひととおり終わった後にまたくるまざ(車座。輪になって話すこと)を。

そこでは今の川根の課題が議題に上がりました。

川根教育という、小学校で自然の中で生きる力や楽しさを伝える教育が失われそうになっているということ。
子どもたちが小学校から中学校、高校へ上がるにつれて故郷を他人事のように興味を失ってしまっていること。

そんななか、今の安芸高田市、川根でできることは、とみんなで話し合いました。
・観光地のようなおもてなしではない、地域と、人と関わってもらうことで良さを感じてもらえる場所にしよう。そのための受け入れる体制、人がいるのがアキタカタや川根。大人たちが立ち上がらなければならない。
・納屋barを集まり場にして、中高生がきて、おもしろい大人たちに混ざって未来に希望を持ってほしい。

・ただし、町内の人や地域の人に入り込みすぎず、地域外の人と交流することも大事ということも伝えていく。

そんな川根の未来を語ったり、豊かな暮らしを楽しんでいる大人と子どもが交流できる場所へ。

「川根町でやりたいことがたくさん!」と、目をきらきらさせて語る小川さんご夫妻が印象的でした。

これからお二人を中心に、きっと川根は自然あふれる場所、というだけではなく、子どもも大人もわくわく楽しく暮らしていけるような場所になっていく未来が想像できました。

みんなの笑い声が聞こえる中、暮れていく空がとてもきれいでした。

川根をいっしょに盛り上げてみたい!という方や、小川さんご夫妻に合ってお話してみたいという方はぜひご連絡されてみてください!

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